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ベーカリーアドバイザーの部屋

難解な製パン理論を、楽しく解説。 どうして??と思ったらのぞいてみて下さい

快適な職場環境を作れる人とは・・・

2019年2月


皆様の職場では人手不足は深刻ですか???

かれこれ長きにわたって人手が足りない、求人しても人が集まらないという状況が続いている気がしていますが、どの職場においてもそうなのでしょうか???

それとも職種によるのでしょうか・・・???

慢性的な少子化と、超高齢化によって働き手が圧倒的に不足している・・・というような報道はよく耳にはしますが、相反して高齢者も現在では80歳になっても働けるような元気な方が多いので、実質の労働者人口はむしろ増えているという意見もあったりして・・・

ただし、実感として言えるのは、私の知る限りのパン屋さんは皆人材不足に悩んでおられる・・・

単に人が足りないのか、それとも人材と呼べる人が少ないのか??

足りていない、そして明らかに不足しているということで言うと、どちらも同じように感じてしまいがちですが、そこには大きな差がありますよね。

というのは、明らかに人手が足りない、もっと言うならほぼ慢性的に人員が不足していて仕事にならないというような職場では、いわゆる退職率が非常に高いことが解ります。

そうです、そもそも人を求人しても入らないのではなくて、やめてしまう人が多いということなのです。

人が多く辞めてしまう職場では、残りの従業員の労働時間がどうしても長くなってしまい、それが悪循環となってさらに辞めてしまう人が出てくる・・・

こんな連鎖を止めない限り、結局は労働人口がどうであれ、入っては辞め入っては辞めの繰り返しになってしまうでしょう。

人を新たに雇用して、ほんの少しばかり働いたと思ったらすぐに辞められてしまい、また求人して新たな人を雇用する・・・

これって本当に無駄な労力がかかりますし、経費もばかにならないし、いつまでたっても人材と呼べるような人が育たないという結果になってしまいますよね。

これらの、いわゆるしょっちゅう人が入れ替わり立ち代わりしてしまうような会社と言いますか職場というのは、そもそも職場環境が非常に乱れている場合が多いと感じます。

「仕事をしていても矛盾だらけで、だれに何を聞いても明確な返答がない」

「えこひいきばかりで責任者に管理能力があるとは思えない」

「派閥のようなものがあったり、意地悪な上司が多い」

「新人を教育できる人がいない」

店長や主任やマネージャーや工場長という肩書を持った方々に対しての、このような意見が多く寄せられます。

仕事をするうえで最も重要なことというのは、給料の多さであったり、適度な就業時間であったり、モチベーションがあがる作業内容であるかどうかというようなことが、その仕事を長く続けていけるかどうかの判断に繋がってくるのは確かでしょう。

そう考えますと、一見給料と作業時間と内容とのバランスが自分にとって心地よければ、その仕事は楽しいと思えるし、続けていけると感じることができるかのようにも見えますよね。

しかしながら実際には、どんなに給料が良くてやりがいのある仕事であると感じていたとしても、辞めてしまいたくなる時というのがあります。

それはどういう時かと言いますと、

「人間関係に疲れた時」なのです。

仕事をしていれば、たくさんの難関が待ち構えていますし、様々な問題点が沸き上がってきますよね。

しかしそれらに立ち向かうことというのは、意外にもモチベーション向上にもつながってきたりして、逆に燃えてくるなんてことも皆さん経験しているのではないでしょうか。

つまり、そんな逆風というのはむしろ、私達を育ててくれる試練なのであり、乗り越える勇気というものを私達はもっているのです。

ですから、仕事においてそれらの難関をクリヤーすればするほど、経験値も上がるしやりがいも増していくことになる訳ですね。

しかしこの「人間関係に疲れた」という状態に陥りますと、もうその職場に向かう気持ちすら薄れ、せっかく築き上げてきた職場での信用も実績もどうでもよくなってしまうのです。

これはそもそも、改めて言うほどのものでもない、人が生きていく上での最も大きな障害でもあるわけですが、逆に言えば人が生きていく上において最も大切なものでもある訳ですよね。

人が二人以上になればそれはもう組織ですから、人間関係、対人関係というのはどうしても避けて通ることは出来ない訳です。

そんなことはとうに判りきって私たちは社会で働いている訳ですが、そんな判りきっている人間関係であっても、その内容によってはもうその空気感すら嫌になってしまう瞬間があるのです。

そしてその空気感を作り出してしまう人というのが、つまり無能な上司なのです。

言いにくいことですが、この無能な上司というのは意外と多い気がします。

もっと言うなら、無能な上司を認めてしまっている社長が大罪であるともいえるでしょう。

あ、そうそう、これはあくまで中小のパン屋さんの話ですが・・・

社長が大罪なのは本来許しがたいことですが、無能な上司を許してしまっている代償として、いつまでたっても人が育たず、しかも求人と退職を繰り返しているので、いつまでたっても経営は安定しませんので、社長にはすでに天罰が下っていることにもなるでしょう。

有能な社員さえいれば、上司が多少無能であっても会社はよくなると考えている人もいると思いますが、それは間違っています。

なぜなら、無能な上司というのは有能な人が嫌いだからです。

そしてさらに最悪なのは、無能な上司ほど自分の無能さには気が付いていないという点です。

自分のせいで有能な人が辞めてしまうなどとは、これっぽっちも感じていません。

そんな無能な上司というのは、いったいどのような人のことを言うのでしょうか。

例えば・・・

部下「こんな感じで作ってみたんですが、いかがでしょうか!!」

上司「どうかね~

部下「このやり方にした方が早くできたんですが、変えてもいいですか?」

上司「ダメでしょ

部下「新しいフォーマットを作ってみたんですが、ちょっと見てみて下さいますか」

上司「そこ置いといて

部下「例えばこんな成形にするとボリュームがもっと出ると思うんですが・・」

上司「いいからさっさとやれよ


皆さんまさか、こんなセリフを部下の人に浴びせてはいませんよね(笑)

これらの言葉に共通して言えるのは、無関心極まりない発言であるということに尽きます。

このような言葉を受けた側というのは、とても気持ちが落ち込むはずです。

むしろ口論にでもなるくらいのやり取りがある方がましというものです。

これらの言葉の中には、意味がない・期待していない・どうでもいい・関心がないなどの、人のやる気を最も削ぐような態度がにじみ出てしまっています。

あまり笑顔を見せない人・口数の少ない人・会話が成り立たない人、そのような人が上司であることも当然ながらあるでしょうが、それでも指示が明確であったり、感謝の言葉は口にしたり、メールをくれたりして、意思疎通ができている場合は何の問題もないはずです。

問題なのは、職場を管理する立場でありながら、そこで働く人達を守ろう、感謝しようという気持ちを持てないことなのです。

個人店以外の比較的大きなパン屋さんには、従業員もたくさんいますので、上司の目が届かないなんてことも無いとは言えません。

そして、上司は良いとしても、とても意地悪な社員がいることでいじめのような体質が生まれている職場というのもあることでしょう。

しかし、そんな時も上司がしっかりとそれぞれの個性を認識してさえいれば、意地悪はできにくい環境に代わっていくはずですし、むしろ意地悪社員の方がいずらくなって辞めるということもあると思うのです。

自分が職場のリーダーになった時に最も頭に叩き込んでおきたいことは、

わけへだてなく、一つのチームとして見守り指導していくということです。

どんな些細なことにも耳を傾け、見ているよ・聞いているよという態度で接することです。

時には評価したり順位をつけなければならない場合もあることでしょう。

だとしても、私だけは君を公平に見ているよという態度が大切なのです。

職場のリーダーがどのような人かによって、そこで働く人、そしてチームとしてのカラーが変わってきます。

自分一人で出来ることなんて限りがある・・・そんなことは十分理解しているはずなのに、初心を忘れてつい自分の能力を過信して部下をさげすむような態度をとってしまう・・・

そんな時期が私にもありました・・・(猛省)

大切な人材を無駄に放出することのないよう、まずは心のこもった挨拶から始めてみてはいかがでしょうか・・・