ベーカリーアドバイザーの部屋

難解な製パン理論を、楽しく解説。 どうして??と思ったらのぞいてみて下さい

実力以上の結果は長続きしない事を知りましょう

前回ひとりごとで、相談して下さる開業者の皆様にとっては、厳し過ぎる文面になりました。

予想通り、反省メールの雨あられ・・・・・

すっかり落ち込ませてしまったような結果になり、商売の難しさをまたしても痛感するとともに、落ち込んでいる場合ではないのですよ・・・と言う気持ちになりました。

・・・・がしかし、皆様かなり落ち込まれてしまった。

と言う事で、罪滅ぼしではないのですが、少しくらいは明日が明るい日になるようなアドバイスを、紹介して行きたいと考えました。

色々なカテゴリと重複する部分もあるとは思いますが、現在進行形でお店、あるいは卸しや移動販売などを行ってはいるけれども、先行きが見えない、または売上がどんどん落ちてきているなどの相談に対して、行ってきたアドバイスを、ほんの少しではありますがご紹介して行きます。

すべてが自店に当てはまるものではないと思いますが、マイナスになる事だけはけしてないはずです。

また、紹介して行く前にいつも通り忠告しておきますが、結果が好転したとしたら、それはアドバイスのおかげではありません。

ご自分の信念と誠意の勝利なのです。

なぜなら、成功する為の知識なんていうものは、今ではどこにでもころがっています。

しかし、ほとんどの方は、その中から楽なもの、出来そうなものにしか手を出しません。

失敗したのも自分のあさはかさであり、成功法を自分なりにしか受け止められないのも己の未熟さの表れだからです。

方法が大切なのではありません・・・・受け止める心構えが大切なのです。

そしてそんな心構えの人にだけ、成功への道は開かれるのだと私は思っています。

神にもすがる思いで・・・とは言うものの、あれはできないこれならできる・・・・・

その様な事のないように、どうか本気で取り組まれますようにと初めに申し上げておきます。


ケース1

町の県道沿いにある小さなベーカリー。

15年前にオープンし、日商20万円を売り上げていたが、現在では3万円にダウン。

店舗も設備も老朽化し、従業員は皆辞めてしまい、今ではご夫婦のみで運営している。

このまま閉店するのも・・・とも思うが、かと言って今から借金してまでやる勇気もない。

お店の売り上げが少ない為に、注文をもらっては配達を行ったりしている。

お店に陳列されているパンの種類と数は、日に日に減るばかり・・・・・


このようなお店は、実は相当数存在しています。

あなたの街にも必ずあるはずです・・・昔は流行っていたよね~

と言われているパン屋さん。

継続は力なり・・・を実現する事が出来なかった典型的な例ですね。

15年前と言う事は、この街にはまだコンビニもショッピングモールもない時代でした。

それが今ではあちらこちらに・・・・・

見るからに素敵なパン屋さんもたくさん出来ました。

そして自店を見ると、古くてガッカリ・・・・

やる気も出なくなるという気持ち、十分に理解できます。

世間をうらみ、常連さんをうらみ、企業をねたみ、飲む酒。。。。。

しかしそんな事は、ある時期で終わりにしましょう。

落ち込むのも、あまり長いと飽きるでしょ(笑)

人生みな平等に楽しく生きる権利がある・・・・・

さあ、そろそろ本気だすか!!!!! ですよっ!!

まず何よりもかによりも、お店の老朽化が目立つようでは何も始められません。

店舗の外装と看板位は、借金してでも新しくして下さい。

そしてその借金が、自分に勇気をくれるでしょう。

工事をしている間は、とうとうつぶれたか・・・・と思われたりします。

そこで、改装オープンしますというチラシをご夫婦で配り歩くのです。

その前にしておかなければならない事があります。

それは、今後のお店の看板商品を開発する事です。

そして、その看板商品の試食を持ってチラシ配りをするのです。

やる気ととびっきりの笑顔で、ご近所をくまなく回って下さい。

そして、どうでもいい話をたくさんして下さい。

当時、忙しかった頃はお客様との会話はあまり出来なかったと思います。

これからは、来店下さるお客様は家族だと思って接して下さい。

販売員は奥様で、ご主人は奥でむっつりパンを作っている・・・・というような図は、これからはNGです。

お客様が来店したら、孫が遊びに来たような顔で飛び出してください。

そして、試作品などをどんどん食べてもらうのです。

そのような店内でのコミュニケーションが生まれると、お客様の声も要望もスムースに聞く事が出来、はたまた店主の思いもお客様に伝える事が出来るようになります。

看板商品は私も一緒に考案しますし、今現在のレシピはすべて私が見直します。

工程もこちらで提案します。

ご主人に力を最大限使って欲しいのは、爆発的な笑顔を作る練習です。

こびる・・・のではないのですよ。

どうぞ遊びにきてくださいね~・・・と言う気持ちを込めるのです。

日本人と言うのは、基本的には困った人を助けたいと言う人が多いのです。

ましてやそれが、昔は美味しいと思って通った我が町のパン屋さんであったなら尚さら、ガンバレと言う気持ちはあるのです。

そこに、つぶれたのかと思ったら、爆発的な笑顔で訪れて、頑張ると言っている。

しかも、もらったパンがこりゃまた美味しい・・・・

これはもしかして、宝くじでも当ったのか???

そう思わせる位の笑顔が届けられれば、必ず改装後は一度は来店してくれるものです。

そこで初めて、今までよりも進化した商品群と、看板商品と、ご夫婦の幸せそうな笑顔をお買い求めていただくのです。

ショッピングモールの華やかなパン屋さんは確かに魅力的です。

しかし、町には町にしかないふれあいと言うものがあります。

人は皆新しいものが大好きですから、とりあえずは色々なお店に通うはずです。

しかし、最終的には居心地の良い場所に戻ってくるものです。

他店の素晴らしい所はすばらしいと、素直に認めましょう。

表現の方法は、数え切れない位あるのです。

真似をする必要はまったくありません。

ご自分のセンスを信じて、どこまでも地元のお客様の為にパンを作り続けるのです。

お客様が、家族でいらっしゃるようになったら、成功は間違いありません。

初めは奥様だけで良いのです。

そして子供を連れて来るようになり、旦那さまを連れて来るようになり、おじいちゃんおばあちゃんも来るようになる。

そうなったら、それはすべてご夫婦の爆発的な笑顔の成果なのです。

お客様の口コミの威力と言うのは、想像以上ですよ。

実行出来ていれば、必ず売上は好転してきます。

それから注意しなければならない事があります。

少しずつ売上が上がってきても、日商10万円位でとどめておく事です。

ここでまた、売れるからと言って人を雇い、増産していくと、元に戻ってしまいます。

家庭的な雰囲気を貫くのに必要な最高売り上げは、この程度だとお考えください。

それでも、現在の売上の3倍ですから、それがチラシ配りで達成できるとは思えないかもしれませんね。

それはそのはずです。

けしてチラシに効果がある訳ではありませんよ。

チラシはついでで、試食は健在ぶりをアピールする為の物です。

一番大切なのは、直接話す・伝えると言う部分なのです。

駅前などで行われているティッシュ配りとは、全く意味合いが違います。

ですので、ポスティングでは駄目ですよ。

世間話をしに行くのです。

勿論何度行っていただいても構いません。

色々な試作品を持って行けば、何度でも行けるはずです。



さあ、あなたはどちらのタイプでしょうか???


よ~し、すぐにやろう!!!

解る気はするけど、他にも何か出来る事があるか調べてみよう。


アドバイスが単なる絵に描いた餅になるか、はたまた起死回生の突破口になるか、

いつでも人生は選択なのですね・・・・・・

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