ベーカリーアドバイザーの部屋

難解な製パン理論を、楽しく解説。 どうして??と思ったらのぞいてみて下さい

開業したいと思ったらまずは・・・・・・

開業準備に関しては、丁度2年前に書いたきり、そのままになっていました。

そもそも、当時はそのような大それたテーマに触れるべきかどうか悩んだのですが、あまり軽い気持ちで開業してほしくないと言う思いと、パン屋の厳しい現状を知る事で少しでも軽はずみな開業が減るならとの思いから、あくまで客観的に書かせていただきました。

それから2年・・・・

お陰さまで多数の方からメールをいただき、このブログを読まれている人達がどのような事が知りたくてここにたどりついていらっしゃったのかを知る事が出来ました。

家庭でパンを焼いていらっしゃる主婦&意外にも男性が多い事。

パン屋で働いていながらも、質問できる環境が整っていないベーカー。・・・・私もそうでした(ー_ー)!!

パン教室の主催者様。・・・・パンの守り神の方達ですね。

パン教室の生徒さん。・・・・一番多いかも。

海外で友人とパンを作っていらっしゃる方々。・・・むしろ先駆者? 

寒い国の方々。 ・・・・生地管理が大変だ。

暑い国の方々。 ・・・・天然の発酵室を完備?

異業種のオーナー様。・・・・趣味と実業の厳しさの違いを知っておられる。

そしてその中にあって、実際に開業準備をされている方の多い事に驚かされました。


皆さんパンが好きなんですね~(*^_^*)


ちなみに私は、パンより麺の方が好きです・・・そしてご飯も。


パンはフランスパンかサンドイッチ位しか食べません。

なのに随分偉そうに書いてるね~~~(~_~;) 

な~んて言われないうちに言っておきます。

私はパン屋を好きでやっているのではないのです。

仕事としてやっています。

だからこそ、主観にとらわれずに、謙虚に取り組めるのだと思っています。

好きだと、どうしても好みが優先してしまいますよね!

なぜこのような一見どうでもいいような商品が売れるのだろう??

どう考えても私が作ったパンの方が素敵なのに・・・・・

このように考えてしまうと、売れる物がなぜ売れるのかを正確に分析できなくなってしまうのです。


売れるパン と 美味しいパン は同じではありません。

それは皆さまもうすうすは気づいていると思います。

売れる には何か 売れる要素 があるのです。

しかし、美味しいパン とは、人それぞれの好みの問題でしかありません。

どんなに不細工で不揃いで理にかなっていないパンでも、ひとたび売れる要素がからむと、面白いほど売れます。

それには一過性の物と継続的にヒットする物があったりはしますが。。。。

売れるパンは放っておいても勝手に売れて行きますが、売れないパンは試食に安売りにポイントまで付けても、結局あまり売れません。

新商品を開発する時には、必ず試作品を試食しますよね。

それをパンが好きな従業員に食べさせると、必ずと言っていいほど出てくる言葉が、


私はもう少し甘さがあった方が・・・・・・とか、

私はこう言うパンはあまり好きではないので・・・・・・などの、

自分の好みです。

これは、例えば大手企業などで100人に試食をお願いしたとしても、帰ってくる答えはほぼ上記と同じく、自分が食べてどうか、好きか嫌いかと言った答えになります。

すると、10人食べれば10通りの、100人食べれば100通りの意見が出るのです。

まとまる訳ありませんね(~_~;)

この場合の試食とは、作成者は商品に足りない事を聞きたいのに対して、試食者はお客になったつもりで要望を出すのです。

ですから、要望が多過ぎてまとまらないのですね。

しかし、試食を出した時にこんな場面に遭遇する事がたまにあります。

それは、


あ~っ美味しい!!!  本当だ、美味しい~っ!!!

あの~もう少し甘さを控えた方がいいかな~ それとも・・・・

な~んて言っても、まったく聞く耳を持たずにただひたすら食べている。

そうなのです、実はこれが売れる要素第一弾なのです。

人の好みなどを超えた、細かい評価など気にならない、黙って食べてしまいたくなる商品。

意外にも考えて考えて考え抜いて作った商品よりも、なんとなく作った商品の時にこのような反応に遭遇する事が多いのは実に不思議に思えてなりません。

売れるぞ~と思ったパンはあまり売れず、どうしてと思えるパンほど売れたりする・・・・

開発をしている人なら、皆さん同じ経験をお持ちだと思います。

そもそもヒットするかしないかが重要なのはパンに限った事ではありませんね!

何がヒットするかをすべて見通せる人は残念ながらいません。

だからこそ皆試行錯誤しながら汗水流して、今度こそはとの思いを胸に秘めながら頑張っている訳です。


・・・・で、開業すると言う事は、この戦いに参戦すると言う事になります。

どんなに小規模であっても、売れなければ継続できないのが商売だからです。

今までは、お客の立場で上から目線で、どのお店に行くか、何を買うかを決めていたはずです。

そうですね、お店からしたらお客であるあなたは神様でしたから・・・・

しかし、今度は自分が評価される立場になるのですよ。

神様から一転して平侍にでもなったかのような扱いを受けるのです。

平気で美味しくないとか、値段が高いとか、センスが無いとか、ダサいとか、勉強しろとか、買いたい物が無いとか、まずそうとか、損したとか・・・・・・

夢も希望も打ち砕かれるような事を平気で言いますよ、お客様は。

だって神様ですから(~_~;)

せっかく好きで好きでしょうがなかったパン作りを商売として始められたのに、こんな仕打ちを受けるなんて・・・・・

そう言ってセンチメンタルになってしまうような真面目な性格の人は、商売には向いていません。

何を言われても、いや~勉強になります・・・またご意見お願いいたします・・・

と言ってニコニコしていられるようでなければ務まりません。

そして、トイレで泣くのです (>_<)

私の経験から言って、意見してくれる人ほど良いお客様になります。

やたらに褒める人は、結局去って行く事が多いと思います。

ですから、トイレでいくら泣いても、本心から意見して下さるお客様を大切にしようと思える事が、とても重要なのだと思うのです。

どのような形態のお店をやれば成功しやすいかは、ヒット商品同様誰にも解りません。

ただ言えるのは、自分の精神面の強さに合った業態を選ぶ事だと思います。

人と話すのが上手で苦にならない人なら、無店舗販売でも上手くいくと思いますし、あまり人前が得意でない人は、ネット販売と言う手もあると思います。

作りながらもお客様ともおしゃべりしたいのなら、小さなお店でカフェを併設しても良いでしょう。

ただひたすら美味しいものを作り続けたいのなら、卸販売で販売は他の人に任せても良いでしょう。

作る事が好きな人、お客様の喜ぶ顔を確認したい人、接客が好きな人、大勢で楽しく作りたい人、一人で静かに作りたい人などなど・・・・

あなたはどのタイプですか?

どのような業態であれ、苦労は必ずあります。

そんな時、精神的にリラックスしていられれば、苦労も楽しみに変わってくるものです。

では、どうすればリラックスして苦労を楽しむ事が出来るのでしょうか?

それは、その仕事が自分に合っていると感じられるかどうかです。

結局無理は、続かないものです。

どのような販売形態を選ぶべきか、開業をお考えの人は今一度それが自分に合っているかどうかを自問自答して下さい。

そして、ご自分の技術や技量を客観的に見て下さい。

おっ こいつはなかなか出来そうだな・・・・と言うように見えますか?

何??? 見えた??? なら大丈夫でしょう(*^_^*)

と言う事で、今回はメンタル面を書きました。

次回からは、資金と経費について書いていきたいと思います。









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