ベーカリーアドバイザーの部屋

難解な製パン理論を、楽しく解説。 どうして??と思ったらのぞいてみて下さい

オーブンフレッシュベーカリーの安売り戦略

こんな質問をいただきました。

最近、私の住まいの近所にも全商品100円のパン屋さんが増えてきました。

まず最初にス-パ-の中の焼きたてパン屋さんが、ある日品揃えそのままに全商品100円になり(食パン以外)続けて新規オ-プンのス-パ-にも100均のベ-カリ-が大きなスペ-スで誕生。

そして、なんとそのス-パ-の近くにあった路面のパン屋さんもオ-ナ-は変わったみたいですがやはり100均のパン屋さんになりました。

お客さんもたくさん入っています。今の時代にマッチしてるんでしょうね~。

でも大手ならともかく個人のリテイル・ベ-カリ-で採算あうのでしょうか?



私の住む町のパン屋さんも、オール99円とか、タイムサービス全品半額などなど、色々な安売りを行っていますよ。

それをめがけて、お客様は大勢入っていますね~やはり。


まあ、これはパンに限らず、あらゆる食品で行われている事で、これを戦略的に行っているお店もあれば、廃棄ロスを出したくないが為に行っている場合もあるでしょう。

いずれにしても、捨てるよりは良い・・・・と言う事でしょうか。

では、実際にこのような安売りを戦略的に行っているパン屋さんは、採算面ではどうなっているのでしょうか???

儲けはあるのでしょうか????

う~ん・・・・実際は直接聞かないと解りませんが (ー_ー)!!

儲けが減るのは当然ですね。単純に売価を下げる訳ですから・・・

しかし、売れても売れなくても販売員は必要ですね。

しかも、売上に関係なく店舗の家賃は払わなくてはなりませんし、電気もお客様が来ない時間は消しておく・・・・と言う訳にはいきませんよね。

つまり、売れても売れなくても、経費は同じくかかってしまうのですね。

ならば、多少原価率は上がっても、売上を上げる方策として安売りしようとするのは、実に現実的な事だと言えると思います。

これを一般的には薄利多売と言いますが、文字通り利益率は薄くなりますが、沢山売れればそれなりに潤う訳です。

よく大手がパンの安売りを行いますが、そもそも機械生産の場合は、機械を休ませていても仕方がないのでどんどん作り、多少値引いてでもさばかなければならない為に値引き販売になる訳ですが、この場合材料費はどうなるのでしょうか?

本来ならパン一個当たりかかる原材料費は、内容をケチらない限り作る個数に比例して上がっていきます。

しかし、売価を下げれば、おのずとパン一個当たりの儲けは減ってしまいます。

それでも毎回毎回安売りを行っている背景には、薄利になってでも売上を上げなければならない理由が存在するのです。

それは、会社と言うのは一度設定した売上目標を簡単に下回る事が許されないからなのです。

なぜか・・・・

それが信用だからです。

いくら売れると言っておきながら、売れないではないか!

・・・・と、これでは信用が落ちてしまうのです。

信用が落ちると言う事は、そうです、金融機関から融資が受けられないと言う事なのです。

すると、店舗を改装したい・・・店舗を新設したい・・・・

そう言っても、お金が借りられないのです。

それは、会社にとっては倒産の危機に陥る重要な問題なのです。

ですから、何としても目標通りの売上を達成しなければならない。

更に信用を得たいなら、前年よりも多く売上なければならないのです。

だれも好きで安売りなんかしたくないんだよ~ と嘆いているオーナーもいらっしゃると思いますよ (~_~;)

原材料に関しては、ある程度規模が大きいチェーンのパン屋さんでは、いつも使用している同じ材料であっても、安売りによって何倍も使用するからと言う名目で、安く仕入れる事が可能です。

しかし、個人のパン屋さんではいくら安売りでも、安く仕入れる程の数は売れないと思いますので、原材料費の面では不利だと言わざるを得ません。

安売りをしても、大して儲けが変わらないお店もあれば、安売りによって潤うお店もあります。

それは、現在の店舗の置かれた状況によって変わってくると思います。

しかし、例えば新規のお店が100円均一のような形態をとることが、はたして成功への道なのでしょうか?

それもやり方次第さ・・・・・との考えから始められているのでしょう。

その一方で、とてつもなく高額なパンが売れていたりする・・・・

どちらの道に進むべきか・・・・

考えたらまた眠れなくなっちゃう・・・・・古いか(~_~;)





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