ベーカリーアドバイザーの部屋

難解な製パン理論を、楽しく解説。 どうして??と思ったらのぞいてみて下さい

店舗づくりが起業の第一目的ですか?

同じ商品でも、素敵な店舗で買うのとプレハブ小屋で買うのとでは
感動が違います。

出来ることなら素敵な店舗を作りたい。

誰でもそう考えながら店舗を設計していく訳ですが、現実にはなかなか
そう簡単にはいかないものです。

より人目に触れるために良い場所を選び、素敵な店舗を・・・

と思って設計見積もりをしたらビックリ、返済するのに毎日とんでもない
売上を上げなければ返済ができないことが解り、断念。

可能な返済額や売り上げ目標などから店舗設計をしたら、とんでもない
安っぽい店舗になってしまった・・・。

店舗づくりといっても現実は厳しいものです。

ここで大切なのは、考え方の順序です。

潰れていく企業のほとんどは、商品戦略より先に店舗展開を考えます。

何店舗で売上がいくらで・・すると年商がこうなって・・という感じです。


下降気味の企業ではこうです・・・

せっかくこんなに素晴らしい店舗を作ったのに、どうして売上が上がらな
いんだ、努力がたりないんだ・・・と。

まずは店舗ありきで、なにをどう売るかは二の次になってしまうのです。 

しかし優良企業は違います。

うちの素晴らしい商品をどうやってお客様に見てもらうか・・・

商品コンセプトにあったこんな店舗を作ろう・・・と。 順序が逆なのです。

順序が逆だと、なにをやってもうまくいかないものです。

現実には、店舗計画は進んでいるが商品やスタッフは後回しという方の方が

多くいるのが実情でしょう。

それはなぜかと申しますと、企業なり個人なり、お金に余裕のある人がまず

パン屋の経営に魅力を感じて出店するケースが多いからです。

この場合、店を作ることは簡単ですが、ノウハウが無い為に後付けの商品戦略
となるわけです。

他方、パン経験者は能力もノウハウも持ち合わせていますが、お金が無い・・

このような構図から、お店ありきで後から経験者の募集を始めるという
オーナーが多いのもうなずけます。

パン屋の経営は同じ食品業界の中にあっても、ごくごく日常的に購入して
いただける非常に回転の良い商品を扱う経営です。

コンビニ・スーパー・モール・駅・デパ地下に始まり、薬局・ガソリンスタンド
パーキングエリヤ・道の駅などなど、ありとあらゆる所でパンは売られており
しかもどのエリヤでも、売り上げはトップです。

そんな情報だけをみれば、パン屋の経営は儲かるなと判断されるのも無理は
ないでしょうね。

しかしですよ、どこにでもあるということは、別の言い方をすれば敵だらけ
だということであり、より差別化しにくい業種であるともいえるのです。

パンの業界は、いま間違いなく供給が需要を上回っています。

どこに行っても、いつ何時でも、パンが手に入らない場所はありません。

だからこそ、これからのパン屋の経営は難しいのです。

企業対個人では、資金面や立地情報などで圧倒的に企業が有利ですよね。

ということは、もし個人で開業するならば、店舗の素晴らしさや立地の良さ
などで勝負をするのは得策ではないでしょう。

どこででも手に入る物を販売する場合、より売り上げを上げる為には

1.良い立地に店を構える

2.そこにしかない商品を販売する

大きく分けるとこの二通りしかありません。

1は大手企業の独壇場ですので、中小や個人の進むべき道は、特化した商品を
開発販売するしかないのです。

そう腹が決まれば、店舗づくりは後回しにして、いかなる場所であろうとも
お客様が行きたくなるような、あなたのお店独自の名物商品を開発すること。

これこそがこれからの販売戦略のかなめとなる・・・と私は思うのです。









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