ベーカリーアドバイザーの部屋

難解な製パン理論を、楽しく解説。 どうして??と思ったらのぞいてみて下さい

人事の考え方に必要な要素とは・・・・

会社、そして組織というものは当然のことながら ”人” で構成されています。


トップに立つ人がどういう人なのか・・・

どれだけのブレーンをお持ちか・・・

私ごときでは大会社の組織のことはまったく解りませんが、中小から個人などでのいわゆる ”小規模な組織” に関わり続けること、もうすぐ40年。

一人以上の組織の中で仕事をする場合、必ず複数の相手と共に仕事をすることになるわけですが、皆様はどのように日々をお過ごしでしょうか?

「最高の仲間と言えるチームで仕事ができている・・・」

「最悪の上司はいるが、仲間もいるので日々が楽しい・・・」

「上司はほぼクソで、周りにもろくなやつがいないので日々苦痛だけ・・・」

「やる気のない従業員ばかりで、おまけにこの地域はお客までクソばかり・・・」

様々なやりとりをするなかで、実際にこのようなお話を何度も何度も耳にしてきましたが、仕事をする中で人的なストレスを全く感じないで過ごしている人というのは、はたしていらっしゃるのでしょうか・・・

いや、まずいないでしょうね(*^^*)

自分だけでは出来ることが限られてしまうし、だいいち楽しくない。

かと言ってパートナーを雇用すると、仕事は楽になるがストレスも溜まる。

そもそもひとりきりで働いている人の方が圧倒的に少ないと思われますので、ほぼすべての方がなにかしらの人的ストレスを抱えながら仕事をしているというのが現実なのではないでしょうか。

ただ、上記にある「最高の仲間と言えるチームで仕事ができている」という人は、そうとう恵まれた、たまたま偶然良い人ばかりに恵まれた人で、「やる気のない従業員ばかりで、おまけにお客までクソばかり」という人は、たまたま恵まれずに、偶然おかしな人ばかりが周りにいて、しかも客層まで最悪である・・・ということなのでしょうか。

だとしたら、それは神様のいたずらなのでしょうか??

それとも修行だと自覚しろと言うことなのでしょうか??

組織の中には、上手く渡り歩く術を身に着けている人っていますよね。

なにかと仕切り、中心になりたがる人もいませんか。

かと言えば、全てに無関心な人もいたりして、要するに常に全くバラバラな人の集まりであることが多いですよね。

そのあたりを見抜いて、だれを責任者にすべきか、誰と誰を組ませるべきか・・・みたいなことを考えながらチームをつくるのが ”会社の人事” というものですよね。

その人事を考えて作る人の思惑通りのチームになれれば、楽しい毎日が約束されるかもしれませんし、単なる思い込みや、特に何も考えないで作られたチームであると、仕切りたがる人が多すぎて派閥ができてしまったり、無関心派が多すぎて仕事が進まないというようなことも起こりうるでしょう。

会社において、あるいは個人店であっても、人の配置とか役割・役職というのは非常に重要なポイントになることは確かです。

●どのような人を雇用するか。

●どのような人員配置がベストか。

そんな ”人事” によって、仕事の効率や業績がまるで違うものになり、また、働く人にとっては長く働けるか、すぐに辞めてしまうかの鍵を握ることにもなり、人事というのはまさに会社にとって最も重要な財産管理手法であると言えるかもしれません。

私自身、若かりし頃から何故か早々に責任者をやらせていただくこととなり、求人から面接採用、そして人員配置を任されてきた経験の中で、それはそれは多くの?????な人々と仕事をしてきました。

十人十色という言葉が示す通り、誰一人同じ性格ではないわけで、それでもそれぞれの特技や特徴や性格などを分析考慮しながら、だれをどのポジションにすべきか、どこの支店のチームがふさわしいかを考え、いわゆる自分が考えるところの適材適所に配属してきたつもりです。

しかしながら、少しばかり一緒に仕事をしたり、または面接や研修期間だけでその人物の本当の性格などを見定めることなど出来るはずもなく、大きく期待をはずされることがしばしばでした。

逆にその人物の可能性を引き出すことができるのが、すぐれた人事だと私は思いますが、まだ未熟であった私のへっぽこな人事のお陰で、可能性を潰された人も多々いたはずだと大いに反省しています。

組織において人事というのは要です。

よい商品も、業績も、店格も、最高のチームが作り上げるものであると思いますし、裏を返すと良いチーム作りができなければ、良い商品も生まれず業績も伸びないとも言えると思います。

人というのは、一人の時には一人前の仕事しかできなかったのに、二人になると三人前の仕事ができたりすることがあります。

また逆に、最高の十人の中に一人だけ合わない人が入ると、すべての人が辞めてしまうなんてこともあります。

とっても深く、とっても難解な人間心理を読み解き、いかに配置していくか、これはまさに神業に相当すると私は思っています。

求人をしてたまたま面接に来た人との出会いははたして偶然なのか、それとも運命なのか??

そして一緒に働くことになるのははたして・・・・

そんなこと考えたことありませんか?

私の周りには、いつも同じような感じの人?が必ずいる気がします。

最高のチームメイトだと言える人も必ずいますし、残念ながら????な人も必ず来てしまいます。

このカテゴリでは、私が苦手とする????な人を通じて、組織において何が必要で何が不必要なのかをご紹介しておきたいと考えています。

????な人の中には、わずか一時間で帰っていただいたような人もいれば、10年ほど一緒に働いてきたのに最後には裏切られたというような人もいます。

人事を考えるにあたって、ほんの少しでも参考になればと思います。


ペルー人の方(67歳 男性)と約一年ほど一緒に仕事をしました。

その職場では商品の安定と作業工程の見直しを依頼されていたのですが、外国人が多く、なかなか皆さんと打ち解けることが出来ずにいたのですが、そのペルー人男性(Sさん)が日本語が得意(自称)なことから、一生懸命色々と中継ぎをしてくれ、また仕事内容も事細かすぎるくらい説明してくれたおかげで、早い段階で色々と改善していくことが出来たのでした。

とても明るく元気で、とにかくよく話しかけてくれたおかげで、まるで異国にいるかのような環境にありながらも、言葉の面ではかなり助けてもらったのでした。

Sさんとはかなり仲良く行動を共にしてはいたのですが、どうにも他の外国人従業員とはなかなか打ち解けることができず、「なんかきらわれているのかな?」「なんか気分を害することでもしたかな??」という状況が続きました。

そんな中、色々と作業の無駄な部分をなくしていき、もっと効率よく良い商品を作ろうということでSさんにも協力をお願いしながら徐々に改善していったのですが、結果としてかなりの人員削減が出来ると共に無駄な仕事が多すぎることが明らかになってきました。

Sさんいわく、「外国人は基本的に仕事が嫌いだから、ダラダラしかやらないよ」ということや、「わたしは良い商品でないと納得できない」とか 「仕事は仕事でしっかりとやるべきだ」と言っており、誰よりも改善にあたって頼りになると感じました。

がしかし、どうやら現実はそう甘くはなかったようなのです・・・

以下、Sさんの行動と言動をまとめました。

時間給社員の彼は、とにかく毎日残業をしたいと言うのが口癖なのですが、作業自体は定時に全て終わっており、出来ることがあるとすれば掃除くらいなのですが、基本掃除はやりたくないとのことでした。

本人曰く「サラリーが安すぎるから残業しないと生活できない」ということでした。

他部署が忙しく残業しているようなので、そちらに行くように言いましたが、その仕事は嫌だということで、パン部門でどうでもいい仕事とはいえないような雑用を毎日数時間行っていました。

後で解ったことですが、自分だけ遅くまで働かされていると周りには言っていたそうです。

高齢でもあることから、日頃からあまり無理な動きは要求していないつもりでしたが、彼の担当する仕事というのは、例えば日付シールを貼るとか、ダンボール箱を組み立てるとか、物を移動させるとか、悪い言い方かもしれませんが、小学生でもできるようなレベルの仕事しかしたがらないのでした。

そして、朝から帰るまでの間で、ダラダラとその仕事を行っている事が多いので、コチラの製造を手伝って欲しいというと 「身体がいちばん大切だから」「女房にもそう言われている」と不機嫌そうに言うのでした。

徐々に私にも強烈な違和感が襲い始めました。

数ヶ月が過ぎた頃、どうやら彼の正体がわかり始めてきたのですが、それがなんと ”単なる大ぼら吹き” なのでした。

「ペルーの大統領は友人だ」 「会社を経営していて400人雇用していた」 「以前までの仕事ではずっと責任者をしていて月収は60万円だった」 「ビル建築の設計をしていた」 「手相占いで稼いでいた」

これらの話をほぼすべての従業員にしており、私もはじめはそうなんですか~なんて聞いてはいたのですが、電卓もまともに弾けず、ガラケーで電話帳登録もできない人が、はたして設計ができるのであろうかとは感じていました。

とは言え人柄はよく明るい性格でしたので、何か大きな問題でも起きない限りは、特に問題視する必要もないかとそのまま働いてはいたのですが、忙しい時に限って急に休んだり、勝手に段取りを変更して他の人に指示したりと、徐々に悪い部分が浮き彫りとなっていったのでした。

本人は責任者の指示であると皆に伝えていたことが、実は私は指示は出しておらずに、Sさんが勝手に指示を出していることが多く、それをただすと逆に皆が不満を言っているので変えたとウソを付くのでした。

思い返すと、なぜか他の従業員に避けられているような気がしていたのも、どうやらSさんの仕業だったようです。

まるでサスペンスドラマのような性格の人で、実際にこんな人がいるとは普通は考えたくないと思うでしょうが、実は私の周りには必ずこういうタイプの方がいました。

ですので、ある意味慣れているので、正直ストレスでもなんでもないのですが、その後Sさんは膝が痛いということで辞めることになり、恐らくはどんどん効率的になっていく職場において自分の居場所を見つけることができなかったものと推測しています。

彼が退職して以来、他の従業員との誤解も解けて、とても働きやすいチームへと変わっていきました。

このような、まるで悪意を持った風見鶏みたいな人というのは、見た目ではまず解りません。

初めて犠牲に合われた人は、それはそれはショックを受けると思いますので、そのような人がチームに悪影響をもたらす前に、早めに見つけて早めに辞めていただくのが一番かと考えます。

映画やテレビドラマの中では、これらの人が最後にはとても良い人になった・・・なんてことがよくありますが、私にはそのようになった経験はゼロです。

随分チャレンジだけはしてきたつもりですが、それでもゼロでした。

それはたぶん、そのような人にとってはそれが個性なのであり、直さなければならないことだという認識がまずないこと、そしてもっと言うなら、「働いてやっているのに」としか思っていないと考えられるからです。

そしてこのSさんを通して言っておきたいことは、組織としてはSさんがどのような性格であるかどうかはあまり意味はなく、組織にとっての必要性を考えなければならないという点なのです。

つまり、ホラはついてもかまわないので、一生懸命組織人として働いていたか、チームのマイナスになるような言動はなかったかということがポイントとなるわけです。

今回のようなホラは、いつか誰かに指摘を受けることになるはずです。

それでもSさんがこの仕事が好きで一生懸命働きたいと考えていれば、一部改めても継続して働くことでしょう。

それなら問題はないのですが、問題なのは、なぜ効率よく働くことが望ましいのか、なぜ意味のない残業が悪なのかが理解できていないという点なのです。

Sさんは、それ以外にもとにかくほぼ毎日、不良品(製造ロスになったパン)を持ち帰りました。

会社側に問い合わせても、特に問題はないという見解でしたので許していたのですが、ほぼ一人でダンボールにいれて持ち帰ることもあり、とても家族で食べるレベルではないと判断して問いただすと、解りやすく不機嫌になるのでした。

しかしそんな彼も今回は、さっさと他の言い訳を考えながら自ら去りました。

チームとして効率の良い作業を目指す環境を作り上げていけば、それに合わない人はおのずと去っていくものです。

大切なのは、日頃からムダ・ムラ・ムリを排除しようとする責任者の姿勢をスタッフ全員に示すこと。

そして常に全員がコスト意識をもって仕事ができるように教育していくこと。

自分の頑張りが会社を繁栄させ、会社の繁栄が私達を豊かにしてくれると感謝しながら働くこと。

当たり前のようなことですが、言葉で、そして態度で示していかないとなかなか浸透しないものです。

それでも、様々な理由でいつまでも同じチームでというようなわけにはいきませんよね。

ですので、仕事をしていく限りこの人事というものを疎かにできるときは一瞬たりとこないでしょう。

責任者の方、そして人事担当の方の人を見る目に、全てがかかっているということになりますよね。

共に頑張ってまいりましょう。